『暴君様は優しくなりたい』2話のあらすじを、感想・考察と一緒に紹介していくよ! ※ ネタバレあり
こちらでは1歳児の育児と手元がおぼつかない家事に奮闘している中で、スキマ時間という名の休息を見つけては漫画を読み、今までにも600冊ほど買って読んできた生粋の漫画オタクの私が、今ハマっている『暴君様は優しくなりたい』の感想や疑問、考察を書いています!
『暴君様は優しくなりたい』前回(1話)のあらすじ
皇太子レイモンドを殺し、暴君となったドロシアは、後悔だらけの中破滅しました。
そんなドロシアに二度目の人生を歩むチャンスが訪れ、この人生では「優しく生きる」ことを目標とします。
そして暴君となった諸悪の根源、父親カルノンは、優しく生きることを決意したドロシアに、残酷な言葉を浴びせるのでした。
信じられない言葉を受けてしまったドロシー。せっかく優しく生きようとしてるのに、最低な父親にどう対処するんだろう・・・。
『暴君様は優しくなりたい』2話あらすじ ※ ネタバレあり
※ 以下、2話のネタバレを含む記事になるので、見たくないよという方はご注意ください。
それでは、2話のあらすじに行ってみましょう!!
最低な父親、冷静沈着な娘
庭園でドロシアと出会ったカルノンは、ドロシアが発言する間もなく、教育がなってない、小生意気だなど、雑言を並べます。
会った瞬間まずそれ!?神経を疑うね。
それに対しサリーが庇ってくれているのを見て、サリーの立場を守る為にも礼儀をわきまえた挨拶をするドロシア。
しかしなにかと粗探しのようなことをするカルノンに、なんとかサリーはあなたの娘ドロシアは素晴らしい人だということを伝えたく、発言します。
人の悪い所ばかり見ようとして、こんな人が皇帝だなんていいのか。
ですが願い空しく、青い炎が灯っているかのように対立する二人。
にらみ合うものの、カルノンはそこでドロシアのこの年でこの聡明さに気が付きます。
けれど結局本当に賢いのか疑いは晴れず、「今ここで知的であることを証明できなければ、サリーを処罰する」と残酷な言葉を述べるのでした。
なんでそうなる!?ドロシーを試すにしてもそこまで言うこと?
優しく生きるとは、何もしないこと
ドロシアはカルノンと出会ったことで、【優しく生きる】ということの意義に気付きました。
それは【何もしないこと】。
この答えにたどり着いてしまったことが、どんなに残酷で悲痛なことか・・・。
前世ではカルノンの関心を引きたくて行動した結果、全てが逆効果。
他の者は不快に思い、カルノンはどんどん遠ざかり、挙げ句自身も今以上に心の傷が深まるばかりでした。
レイと比べものにならないほどの努力をしても、その先には結局自分が傷つく未来しか待っていないなんて。
そのことから、【何もしなければ誰も傷つかない】と学んだドロシア。
ですが、そんな決意を揺るがすような相手レイモンドが、光の精霊を見せようとやってくるのでした。
うそうそうそうそ・・・よりによって。
生涯、最も愛した男との出会い
庭園から部屋に小走りで戻っていくドロシアは、思いもよらぬ人と出会い頭にぶつかります。
そこには、ドロシアが最も愛した人、テオンがいました。
前世では憎まれながら命を絶たれたことにより、悲しみのどん底に陥ったドロシアは、新たな人生でも忘れたことはありませんでした。
何があったか分からないけど、愛した彼に憎まれて先立たれるって、これもドロシーの精神をさらに壊す大きい要因だよね・・・。
そんな彼が突如として目の前に現れたのです。
『暴君様は優しくなりたい』2話を読んだ感想
2話を読んだ私の感想です!
会った側からカルノンは人の気持ちが何も分からない、最低な人ですね。
ドロシーは挨拶できないんじゃなくて、あなたの言語道断な発言に衝撃を受けてるの!
自分が子どもを放置した、捨てたのに、教育がどうとか言ったらだめですよ。
サリーがドロシーは賢く素晴らしい子だと、なんとか伝えて関心を持ってもらいたいと、親目線のような気持ちでいるんだろうけど、カルノンの性格をそこまで分かっていないのでしょうか。
カルノンにはドロシーのことに関して、何も響かないということを。
伝えたところで、「それで?だからなんだ。」となるのは目に見えているよ・・・。
いちいち貶めようと覚えた知識を今すぐ披露しろと、圧をかける始末。
ドロシーだから言えるのでしょうけど、私だったら焦って頭の中真っ白になってしまいます。
いついつテストするよーと言われてたら大丈夫だけど、抜き打ちテストするぞーって言われたら、そりゃもうパニックだ。笑
しかしそこで素直に従うのではなく、皇帝に向かって煽るような発言や皮肉を冷静に言い返すドロシーは、このモヤモヤした気持ちを吹き飛ばしてくれます!!
ドロシーかっこいいーーーー!!!悪に対して言われっぱなしで終わらないのは、とても強い証拠だよ!
そんなまだ幼いドロシーの聡明な対応に、カルノンは少し感心したのでしょうか?
「望みのものがあるか」と、前の人生では絶対にあり得ないことを問うなんて。
腐っても自分の子、賢い所を見ると褒美を与えたくなったのか、それともただ利用価値がありそうだから、飴をあげておこうとしただけなのか・・・。
さんざん関わって来なかった人が、一体どういう風の吹き回しなんだ。変な企みはやめてね。これ以上傷つけないで。ただの好意であって。
真意は分かりませんが、少しでもドロシーに関心が向いたとプラスに考えたいですね。
本当に少しだけの関心でも向けていれば、ドロシーは報われていただろうに。
しかしその後、カルノンがドロシーに再び関わることはなく、サリーがもどかしそうにしていました。
やっぱりただの気まぐれだったのかな。ドロシーにとってはその気まぐれも残酷な刃になるんだよ?
一方ドロシーは優しく生きるという目標を害するような相手には、関わらないことが一番と思っているようです。
たしかに理に敵っていますが、あんなに何年も求めていたものに対して、諦め、期待しないと悟ってしまうのは、なんとも言い表せない切なさがありますね・・・。
父親に期待を寄せないことが、自分を守る最善だなんて悲しすぎる・・・!!
そんな胸を締め付けられるような考えをしているドロシーのもとに、レイがやってきましたが、いやいやいや走ってきた理由それなの!!?
光の精霊を見せる為って、ドロシーにその力がなく、カルノンから冷たい仕打ちを受けてるの分かってる!?
分かってるなら腹黒もいいとこだし、分かってないなら無神経にも程があるよ!!
そんなんだからどんどん妬まれて憎まれて、殺されるんだよ~。
お願いだから表面だけでなく、心の奥底まで寄り添って理解してあげて~~。
そしてここでドロシーの脳裏から離れることのない、絶対に忘れられることのできない人が登場しました。
二度目の出会いは少女漫画の王道のような出会い方だね!食パンをくわえて~♪
それは一度目の人生で、ドロシーをひどく憎み命を絶ったテオン。
ですがドロシーにとっては、「私のすべてだ」という程に愛した人。
お互いに正反対の感情を持つ二人。ドロシーにとって唯一の心の支えだったんだろうね。
今、突然の出会いに驚きと喜びと、いろんな想いが目まぐるしく回っているのでしょう。
感情の大洪水だね。二度目の人生もやはり恵まれていないドロシーに、希望を与える存在となるのかな?
『暴君様は優しくなりたい』2話の疑問点と少しの考察
私が思う2話での疑問点、考察する点は2つです。
・本当に今もなお、ミリオネア家は権威を保てているのか
・テオンの言葉の意味は?
本当に今もなお、ミリオネア家は権威を保てているのか
ウベラ帝国は光の精霊を操るミリオネア一族と闇の精霊を操るフリード一族によって作られました。
この世界になくてはならない太陽を輝かせていたミリオネアは、この国の長として権威があることはよく分かります。
しかしそれも昔の話。
だんだんと力が弱まり、今は小さな光を輝かせるのが精一杯のようです。
フリード一族は弱まらず、今だに力を保ち続けているのかな?
であればミリオネア家の権威に大きく関わるその力は、現在一体何に貢献しているのでしょうか。
太陽規模ならとても意味のあるものだと、全帝国民がよく分かりますよね。
ですが、蛍の光程度の規模であればどうでしょう、せいぜい街頭の光を輝かす程度か・・・。
暖かい光で、心は癒やされる。リラックス効果はありそう。
となると光の精霊を操る力だけでは、もうあまり権威を保てないのではないかと思いました。
もしそれだけでなく政治的な面でも頭脳明晰、街の発展にも力を入れるなど、支持されるような理由があれば何も問題はないでしょう。
・・・ここで気付きました。
ということは、光の精霊を操る力を持っていないドロシーも、十分に立派な皇女、ゆくゆくは皇帝になれるのでは!?
もちろん皇太子がいるからというのはあるけど、トップに立つ人としての能力では申し分ない!
ドロシーには力がなく、レイにはある、しかしそれももう微弱なもの。
では、頭脳面、頭の回転が速く機転が利き、優れた賢さを持つのは、圧倒的に努力家のドロシーですよね!
レイは勉強を嫌がってしませんから。
そうなると、皇宮の者として立派に誇れるのはドロシーだと思います。
ですがそのように一切考えないのは、カルノンが昔からの栄光に執着し過ぎていて、精霊の力だけを重要視しているからではないでしょうか。
それだけでしか威厳を保てないの?いったんフラットな目ですべてを視野に入れてみてよ!
まぁだとしたら皇帝としてどうなんだと思ってしまいますが・・・。
そもそも身勝手な、理不尽な理由で父親として何もしてこなかったんだから、そんな人が皇帝だなんて不安しかないけど。
テオンの言葉の意味は?
初めの人生でテオンが命を絶つ前、ドロシーに言葉を遺しました。
「あなたの欲が私を殺した」
・・・どういう意味でしょう?
はっきりと事柄を伝えられるよりも、辛い言い方だ。
ドロシーにとってテオンの存在は、人生のすべてと言えるほど大きく、心の拠り所になっていたようです。
それほど自分を愛してくれている女性に対しての残酷な言葉。
何があったにしても父親にも憎まれ、さらに愛した人にも憎まれ、ドロシーの心情を思うと・・・。泣
テオンはドロシーのことを愛していなかったのでしょうか。
この二人が婚約関係にあってもなくても、一方的にドロシーが愛し過ぎたあまり、その愛が鉛のように重くのしかかっていたという可能性もあります。
純粋な愛だけが向けられていれば良かったが、テオンに近づく人を無差別に遠ざけたり傷つけたり、またはテオン自身を縛り付けたりと、まさにこれも暴君だと言わんばかりのことをしていたのか。
この頃には自分で思ったことを実行する力を持っていたから、悪いほうにもどんどん行動したのかも。
テオンに対する欲が深く、自分のことだけを見てほしいと求め過ぎて自由を奪った結果、耐えきれなくなりこの世を、ドロシーの元を去った・・・。
もしテオンの言葉がこのような意味だとしたら、なんだかやりきれない悲しみが襲いかかってきますね。
そりゃあ後悔だらけの人生になってしまうよ・・・。
ドロシーは親からの愛情を一切受けずに育ったゆえ、今度こそ自分の愛する人からの愛を存分に受けたいと、必死だったような気がします。
ま、でも結局何が起ころうとも、パパが元凶だよね!!!はやく成敗してほしい~!
『暴君様は優しくなりたい』2話のストーリーまとめ
・幼稚なカルノンに対して、冷静に対処するドロシア
・「優しく生きること」とは「何もしない、期待しないこと」だと悟る
・ドロシアが最も愛した男テオンとの再会
カルノンは7歳の子に対して何なのでしょう、あの大人げない態度は・・・。
ちっちゃい男だねぇ!!!
相反してドロシアは物怖じせず、カルノンが納得せざるを得ないように、冷静にかつ少し皮肉めいたこともスラスラ言っていて、かっこいい、尊敬します!
そして良くも悪くも心を大きく揺さぶるテオンとの出会いで、今後ドロシーにどう影響してくるのか。
今度こそは救われてほしいものですね!
→ 『暴君様は優しくなりたい』3話のあらすじネタバレ
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